こちらの記事は、楽ラップドットコムサイト運用者のモーニングさんに寄稿いただいています。


投資を始めるまでには証券会社の口座開設や、銘柄選びなど色々なハードルがあります。

正直これらは最初は慣れないことの連続で「しんどいなー」と思うかもしれませんが、一度開設し仕組み化されると後は、好きな銘柄を好きなタイミングで売り買いできるようになります。

好きな商品や銘柄が出来ると、投資資産を増やすために余裕資金が出来るたびに買い増し買い増し・・「これで将来は大丈夫!」と思っていませんか?

でも、ここで少し考え直してください。

あなたの投資は大好きなひとつの資産に偏っていませんか?

長期の資産形成をするにはリスクを分散した投資が重要であり、分散させる際に考えるべきものが 「ポートフォリオ」です。

あなたの資産はしっかり考えられていますか?

ポートフォリオとはリスクヘッジを行う上で非常に重要

そもそも巷でよく聞く「ポートフォリオ」ですが、そもそもどういう意味なんでしょう?

「ポートフォリオ」とは投資における非常に重要な概念で、全資産のうち、何にどのくらいの割合の資産を投資しているかという資産配分のことです。

例えば、まったく投資していない人、つまり資産は全て銀行預金という人がいるとするとその人のポートフォリオは「預金100%」です。

預金も含めて資産というのは株式や債券、投資信託、あるいは不動産等も含めて多岐にわたります。

例えば、株式の価値が下がったときに全資産を株式で持っておくと明らかにリスクが高いですよね?

自分の資産が「何にどのくらい置かれている」ということを認識しておくことは非常に重要であり、それを確認するのがポートフォリオです。

ポートフォリオは一つの証券会社で投資をしていると確認がとても簡単

ひとつの証券会社で投資をしている場合は、自分の資産がなににどのくらいあるのかをグラフ等で分かりやすく見られる機能があるため、便利です。

ポートフォリオ


特定の投資信託の積み立てなどをしていると、気づいたらその資産の割合が多くなっていたなんていうこともあるかと思いますので、定期的に自分の資産のポートフォリオが意図したものになっているか、確認してみるといいですね。

また、投資信託に関していうと投資先で分散投資をしているということもあるかと思います。
その場合は「投資信託」としての割合が偏っていたとしても、その詳細で分散しているので問題ありませんよ!

ポートフォリオはどういう投資をしたいかとい前提があって使うことができる

ポートフォリオは「方針」が前提にないと意味がありません。

例えば、自分の資産運用は「国内株式30%」「海外株式30%」「投資信託(債券型)40%」くらいでポートフォリオを組もうという前提があって初めて、その通りの配分になっているかが確認できます。

つまり、ポートフォリオは確認することよりも自分の資産を「なにでどのくらい運用するのか」という方針を立てることのほうが重要だということです。

後はそれを予定通りになっているか確認するだけですからね。

30歳サラリーマンにおすすめのポートフォリオ

そうはいってもそのポートフォリオの組み方が難しいところなのは当然のこと。

人によってまったく投資のスタンスは異なるものなので一概には言えませんが、ここでは30歳のサラリーマンが将来のための資産をつくるという目的において理想的なポートフォリオの例を紹介します。

ここはポートフォリオというよりは、その考え方を参考にしていただければと思います。

ポートフォリオ例

では、30歳のサラリーマンではどのようなポートフォリオがおすすめなのか?

  • 米国株式:30%
  • 投資信託(国内REIT):20%
  • 投資信託(新興国株式):20%
  • 現金:30%

考え方

まず現金は必要最低限の生活資金+αくらいあれば十分なので、出来るだけ多くの割合を投資資産で運用することを前提とします。(30歳であればまだまだまとまった余剰資金は少ないため、できるだけ多くの割合を投資資産に割かなければ額としての利益につながっていかない)

そのうえでもっとも実績の高い「米国株式」・「新興国株式」に多くの資産を置くことでリスクを取りながら積極的に利益を追求していきます。

仮に多少の株価の値下がりがあったとしても、挽回できる時間もある上、今後の収入見込みも多いので安いところで追加で買い増すことも出来るため、目先の値下がりを気にせずにリスクの高い資産を積み立てる期間と考えているのがポイントです。

ポートフォリオを見直すタイミング

この設計したポートフォリオはどのタイミングで見直す必要があるのでしょうか? ポイントは短期の見直しと、長期の見直しです。

短期の見直し

まず短期的なポートフォリオの見直しとしては、半年くらいごとに設計したポートフォリオが崩れていないかをチェックしましょう。

各商品の値動きや、積み立て等で投資している場合は自然とポートフォリオのバランスは崩れていきます。

ピッタリと割合が合っている必要はないので、向こう半年の運用で気をつけること(割合の減っている資産を買い増すなど)を確認する程度でよいでしょう。

長期の見直し

自分の「世代」が変わる大きなタイミングでは方針そのものを見直す必要があるかもしれません。

30歳のときに設計した海外株式中心の「攻めのポートフォリオ」は、50歳を過ぎても最適といえるのか?と考え、必要に応じてそれまで株式に振り向けていた資産を債券型に変えたり、現金の割合を増やしたりというチューニングは考える必要がありますね。

結婚や出産等のライフイベントごとに考え直しても良いでしょう。

しっかり決める必要はない。大事なのは意識

ポートフォリオの組み方はプロの投資家でも頭を悩ませるくらい難しい、投資家にとって課題です。

まして投資の初心者が最適なポートフォリオなど組めるはずがないのです。

資産運用の途中で勉強することで、「全然考え方が間違っていた、組み直そう」なんてことはザラにありますので、あまり最初から「最適なポートフォリオは!?」のように肩肘張る必要はありません。

大切なのはポートフォリオという概念を理解し、自分の資産割合をいつでも説明できる状況にあることです。

まずは今の自分の資産の割合を確認するクセをつけてみてはいかがでしょうか!

先ほど記載した通り、投資を行う証券会社が複数になっているとポートフォリオを確認するのがとても面倒です。

「ポートフォリオってなに?」と検索しているレベルの方では、まずは一つの証券会社で管理するべきです。

おすすめの証券会社は、楽天証券です。

とにかく口座開設が簡単で、楽天銀行も一緒に口座開設しておくと銀行金利が0.1%になるし、ATMでのお金の引き落としもただになるしメリットも多い!

とっても簡単に楽天証券の口座開設をするための事前準備事項ページに口座開設方法をまとめているので、ご覧ください。