スーツのジャケットの背中部分には切り目(スリット)が入っていますよね。
これってなんと言うか知っていますか??
本日はこのスーツのスリット部分についてご紹介しましょう。

この背中の切り目の部分を、ベント(ベンツ)と言います。
ジャケットの裾口に切り目を入れる事で、より動き安く実用性を高めるという意味で最初に入ったとか。先日ご紹介させていただいた、ラペルができたのと同じくやはり実用性を求められて今のスーツの形式に変わっていったという事ですね。



センターベント

ベントはこの真ん中の部分です。


ベント(ベンツ)には4種類あります。それぞれ、
ノーベント・センターベント・サイドベンツ・フックベントという種類があります。
分かりやすい画像がありましたので、こちらをご参照に。

ベント 種類



それではベントの種類をご紹介させていただきます。

まずは、センターベント…
センターベントは、もっともポピュラーなベントであるといえます。
こちらは、お尻が大きくスリムに見せたい方はセンターベントがいいかと思います。
サイドベンツだと両サイドがはねてしまうため、センターベンツの方が良いという事ですね。

ちなみに、このセンターベント、乗馬をする為にかっこうよくそして馬に乗りこなしやすい様にという事で、真ん中にいれたとか。当時から格好よく着こなす為に工夫が施されていたのですね。

つづいて、サイドベント…
私のダブルのスーツはサイドベントになりますね。
両サイドに切り込みが入るため、生地に動きがでて相手に活発な印象をあたえると思います。
サーベルを両腰に指す為、スリットを両方に入れたという説と、
当時貴族の間で、ボート遊びが流行っており、ボートをこぐ時、センターベントよりも、サイドベントの方が、フロントスタイルをキープ出来るという事で、できたとか。
やはり、人によく見られたいという事から、スーツは進化して行っているんですね。

最後に、ノーベンツ…
私のタキシードはノーベントになります。
センターベントやダブルベントは上記の様に、スポーティーな理由がありますが、
ノーベントは最もフォーマルな格好であるといえます。
タキシードなどのフォーマルなものは、ノーベントで作成するルールがありますので、
みなさんフォーマルな席に出席する時はノーベンツというルールを覚えておいてください。

ちなみに今期のPITTI UOMOでは、サイドベンツのジャケットが多かったです。
もちろん、スーツはセンターベントが多いのですが、来期は少し変わったセンターベントのアイテムが、店舗をにぎわかしそうですね。

来期に期待です。
以上、サラリーマンのスーツ着こなし術でした。