サラリーマンのスーツ 着こなし術

30歳オーバー。フリーランス。ライター。WEBディレクター。ブロガー。いちぢのちち。自分が疑問に思ったスーツのことの他、お金や買ってよかったものなんかも紹介しています。

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タグ:着こなし

長らく時間がかかりました。今回で4回目。
国ごとのスーツの特徴をまとめてきました。
中々情報が無く、ブログにまとめるのはむつかしいですが、
やっと最後の国フランスまでたどり着きました。
よかったら、以前ご紹介した3カ国ご覧下さい。

スーツ着こなし術-アメリカ スーツ-
スーツ着こなし術-イギリス スーツ-
スーツ着こなし術-イタリア スーツ-



今回がフランススーツについてです。
正直最も難しかったです。それだけフランススーツは芸術的であり、
他のスーツと違って、エレガントであると感じました。

そんな、フランススーツの着こなしについてご覧下さい。

フランス


まず、フランスのお国柄について…


カフェのまちであり、男性も女性もおしゃべりが大好きスキ。
5人集めれば同時に話しだすとも言われていますね。
他人に干渉をせずに、自分たちのテリトリーをきっちり守るが、会話は聞くという感じの国民性。
プライドが高く、フランス人が最も美しく気高いという人が多い様に思います。
独特というか、不思議な国民性ですね。

芸術の国といもいわれていますね。
エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館にオルセー美術館、
ノートルダム大聖堂にモンサンミッシェル…

これだけではすまないほど街全体に芸術が溢れています。

フランスの有名な方は
ジャンレノや、フローランダバディ、すこし前でいくとアランドロンなど
なぜか、他の国にはない上品さがを感じますね。

フランススーツ ジャンレノ

フランス スーツ 有名人


フランススーツ アランドロン


フランスの気候について…
フランスの気候は、イタリアと同じく、東西そして南北に大きく広がっている為、
海側と山側、北側と南側で全然気候が変わってきます。

ただ、フランス全土は東京とほとんど変わらず、四季もあります。なんと桜も咲くんですね。

話は少し脱線しますが、親日家の方が多く、アニメフェスなどは10年間も続いている様です。
フランスはエリアによって気温は変わりますが、
降水量が少なく大体東京と比べて5℃前後低いという感じですかね。
非常に過ごしやすいと思います。

フランスの特徴…
欧州の中心地であるパリのテーラーには、貴族や王族ファッショニスタ達が訪れると言われています。
情熱大陸でも、フランスで活躍するテーラー鈴木健次郎さんが、
ファッションにうるさいお客様のオーダーに苦戦されていらっしゃる様子が放映されていました。
イタリアの様な分かりやすいディティールでなく、控えめな美しさが求められるという事です。
要するに、フランススーツの特徴としては、「エレガント感を出す為の繊細さ」
特徴的であるという所でしょうか。
(わかりにくいですよね…w)

フランススーツのパーツの特徴としては…
と、話をす進めていきたいところですが、

「フランススーツと言えば…」という特徴が無いんですね…


というか、日本ではあまりメジャーではない…という感じでしょうか?

イタリアや、アメリカ、スーツの起源であるイギリスは勿論あるのですが、
フランスは恐らく高度すぎるのでしょう。
本当に勉強できる様な記事はあまりありませんでした。。


強いてあげます。フランススーツの特徴の1つがラペルです。

「フィッシュマウス」と呼ばれる、カラーとラペルをつなぐゴージの部分がきれて、
魚の口の様になっているんですね。
一般的なスーツのラペルでいくと、ノッチラペルや、少しドレッシーなピークラペルがありますが、
こういう、普段使いにスーツでこういう、フィッシュマウスだとこだわり感はかなりでると思います。

フランス スーツ 着こなし

フランス スーツ 特徴



繊細でありデザイン性の高いフランスのスーツは、
ウエストのシェイプ位置も高いと言われております。
日本人なら誰でもいいという訳ではないと思いますが、
ウエスト位置が高いと足が長くみえ非常にスタイルがよく見えるんですね。
よく考えられています。

ウエスト位置に伴い、もちろんポケットの位置もやや高いです。
ここまでエレガントに見せる為に、繊細に作りにこだわっているのは
フランススーツならではの特徴ではないでしょうか?


「これがフランススーツの特徴です」と中々言い切りにくいですが、
こういうこだわりはフランススーツ特有であると思います。  

フランス スーツ


フランスのブランドについて…
と言いたい所ですが、これもまたブランドは本当にあります。

ルイヴィトン
クロエ
エルメス 
ランバン 
バレンシアガ

などなど 本当にたくさんの種類の一流ブランドがありますが、
サラリーマンの方がさらっと着こなす様なブランドで言うと、ランバン位の様な気がします。
やはり、どれもエレガントすぎるんでしょうね。。

わたし的には、最近のトレンドもあり、日本人の骨格を考えるとやはり、
イタリアかイギリスが似合いやすいのではと思います。

以上 フランススーツの着こなしでした。
是非ご参考にして頂けますと幸いです。





 

スーツの最近のトレンドは、色みや、柄などで選ぶ事はありますが、
やっぱりタイトな着こなしというのが流行であると言えます。

そして、もう一つ格好いいスーツのポイントは立体的なスーツであると言えるでしょう。 

この立体的なスーツという表現、なかなかイメージが難しいと思いますが、
格好いいスーツは、ラペルや、肩周りの袖山の部分がふっくらとなっているのが、
上質なスーツであると言えるんですね。

大量生産では作る事の出来ない、テーラーさんが手縫いで一つ一つ手作りで作ったスーツのみがこういうスーツになるんですね。

さて、その立体的なスーツに仕上げる為に、重要なのが、ダーツと言われる部分なんですね。

ダーツとは…
スーツに入れる縫い糸の事ですが、矢の形状に似ている事が由来と言われています。
スーツはもちろん元々は1枚の布。これを1枚1枚のパーツに切り分け、その、パーツを立体的に作り上げるのが、ダーツ縫いという事ですね。スーツのみではなく、シャツなどでも使われています。

元々は13世紀のスカートに使われ出したのが由来といわれており、
スーツに用いられたのは14世紀の中頃。より立体的に、より体に合う様に使われだして今に至るのが由来です。

このダーツ基本的に見えないのですが、フロントにしっかりと入っているのが、
フロントダーツです。フロントダーツとはこちらですね。

●スーツ フロントダーツ
フロントダーツ スーツ

●シャツ フロントダーツ

スーツ部位 フロントダーツ


●フロントダーツなしのアイテム

フロントダーツ なし


こちらはフロントダーツなしのアイテムです。
今風というよりかはトラッド調なアイテムになりますね。
イタリア調というよりかは、ブリティッシュな感じのスーツの着こなしになりますね。

私のスーツにももちろん、フロントダーツが。

フロントダーツ


スーツ フロントダーツ


やはり、フロントダーツが入っている部分が、
ぎゅっと絞られ、盛り上がっていますね。

これが、ダーツと呼ばれる、スーツを綺麗に見せるラインですね。
以上サラリーマンのスーツ着こなし術でした。





 

スーツを毎日着こなすうえで、少しテンションをかえたいときは無いですか?
そんな日はジャケパンにしてみたり、デニジャケにしてみたり…
もう一つがスウェットパンツにジャケットはいかがでしょうか?

例えばこんな感じに…

ソリード コーディネート

タイトなシルエットに、ジャケット、シャツ、革靴をあわせればスウェットパンツもドレッシーに着こなす事ができますね。

そういう着こなしをする為のブランドがSOLIDO(ソリード)です。
雑誌LEONやOCEANS、Safariなんかでもよく着こなしが取り上げられています。


SOLIDO

では、SOLIDO(ソリード)とはどんなブランドか??
2010年設立の新鋭のブランド。イタリアのブランドではありますが、日本とのコラボによるボトムス専門のグローバルブランドとして立ち上がりました。(現状は、ジャケットなどもだしています。)

ダウンジャケットのタトラスジャパンが日本の会社となります。
日本の世界トップクラスの素材を中心に、ヨーロッパの素材や染色紡績技術を活かし、大量生産ではなし得ない加工や技術を施しているとか。

とにかく、細身で綺麗なシルエットというのが特徴です。

ソリード

SOLIDO(ソリード)ってどこで売っているの??
伊勢丹では取り扱っているのを確認しました。
小売店ではBEAMS、nano・universe、EDIFICEなどで販売しています。
種類も、スウェットパンツからチノパンまで色々ありどれも細身で格好いいと思います。

ソリード 通販


SOLIDO(ソリード)って幾らくらいするのか??

だいたい相場では2万5千円~2万7千円くらいになります。
ただし、セール時期には半額位の商品が多く、タイミングがあえば1万円ちょっとで購入する事もできます。生地感もたくさんあり、冬場はウールのパンツも非常に格好いいです。

ソリード 着こなし


毎日のスーツの着こなしのアクセントに是非、購入を検討されてみてはいかがでしょうか。




 

スーツを買いにいく時、スーツの話をしている時、先日購入したスーツの説明をする時…
「ここがこんな感じで…」なんて説明をしようと思ってもスーツのどこの部分が、どういう名称で呼べばいいかもわからず 困る事無いでしょうか?

私はよくあります。。

今まで人生で2回スーツを作った事がありますが、スーツをオーダーする時 も、「襟の部分を…」なんて、言っていました。本当はもっと格好よくパーツの名称を言ってみたいですよね。

このシリーズではスーツの名称についてご説明させていただきます。
今回は、スーツの襟の部分です。
ちなみにこのブルーの部分ですね。

スーツ 部位

上の部分をカラー(上襟)、下の部分をラペル(返り襟)
カラーとラペルの縫い糸をゴージといいます。

ラペルは裏側から生地を折り返しているんですね。
情熱大陸でテーラーの方がこの折り返しの部分を丁寧に、アイロンで型をつけていたのがやっていました。スーツは元々軍服であったと言われています。軍服は詰襟であり、着こなすにあたり窮屈であるため、ボタンを外して左右に開いた事が、ラペルの始まりと言われています。


このラペルには色々な種類がありますが、主なものはこの2つかと思います。



スーツ ノッチドラペル



スーツ ピークドラペル 


上の写真のラペルを、ノッチドラペル。下の写真のラペルを、ピークドラベルといいます。
ノッチドラペルはラペルが下に下がっていますね。ピークドラペルは逆三角形のようになっています。
ピークドラペルの方がフォーマルなラペルと言えます。タキシードは基本的にはピークドラペルのモノがほとんどであり、(ショールカラーというものもありますが、こちらは置いておきますね。)タキシード風のスーツと言えるでしょう。

ノッチドラペルはすこし、カジュアルでありスポーティーと言われております。元は乗馬服に使われていた、ラペルである為、カジュアルであり、スポーティーと言われているんですね。

スーツの襟の話は分かりましたか?
今後、襟の部分を説明する時は、ラペルとカラーというしっかり使い分けてみましょう!

以上サラリーマンのスーツ着こなし術でした。




 

ピッティ・ウォモ (PITTI UOMO
スーツに携わる仕事をしていなくても、
一度は行って見たいという人も多いのでは無いでしょうか? 

正式名称は、ピッティ・イマジネ・ウォモ(PITTI IMAGINE UOMO)
つい先日の、1月に行われたので85回目になります。
イタリアのフィレンツェにて、1月と6月の年2回行われる、メンズファッションブランドの展示会ですね。世界各国の1,000以上のブランドが来期のアイテムを発表し、世界各国のバイヤーがそのアイテムを買い付けにくる為、全世界のプレスやバイヤーが3万人ほどが、このフィレンツェにあつまります。
会場は本当にお洒落な人で溢れかえります。この溢れかえるという表現が大袈裟でないくらいどこをみてもお洒落な人ばかり。パリコレや、ミラノコレクションにもお洒落な方はもちろん多いと思いますが 、どちらかと言うとパーティールックの方が多いイメージがあります。ピッティ・ウォモの場合は、ビジネスで全員が来ているので、全員がビジネス着という所に私は魅力を感じています。
靴下ブランドGIOCARE SOCKSを作っている身としては、ゆくゆくはここに出展したいですね。(さり気なく告知です。私の作る靴下ブランドGIOCARE SOKCS ”ジョカーレソックス”
日本からも、ユナイテッドアローズや、トゥモローランド、伊勢丹や洋服のはるやまなども参加し、翌年のトレンド状況を確認すると共に、来シーズンのアイテムを選んで買い付けているという事ですね。

ちなみに、第85回目のピッティウォモの様子はこんな感じです。

ピッティウォモ スナップ


ピッティウォモ スナップ1


ピッティウォモ


ピッティウォモ1

ジャケットからシャツ、タイから靴はもちろん靴下に至るまで、全員がきっちり抜けている所がないですね。当たり前ですねwこれがピッティ・ウォモです。なんども行っている人は当たり前だと思うと思いますが、知らない人は驚愕の世界でしょう。全員がビジネスとして着ているビジネスマン。この中に入っても遜色の無いくらいになりたいと思う一方で、日本はもっとお洒落にビジネスマンの方、サラリーマンの方にお洒落意識を持ってスーツを着て頂きたいです。一緒に頑張りましょう!

さて、続いては、ピッティウォモのスナップです。
ピッティウォモ スナップ5


ピッティウォモ スナップ4

ピッティウォモ スナップ2


ピッティウォモ スナップ3


全員すばらしいスーツの着こなしですね。1つ1つのアイテムに意味があり、バランスが絶妙です。
シルエット間違いなんてもちろんの事ながらいません。こういう世界の空気を肌で味わいたいです。
最後に、毎回このピッティウォモのシーズンは様々なSNSのタイムラインで登場する、ニックウースターの今回のスーツの着こなしです。

ピッティウォモ スナップ6


ピッティウォモ スナップ7


サングラスは、恐らくお決まりのPelsol(ペルソール)のモノでしょう。恐らく摂氏何度の世界で、唯一の短パンではないでしょうか。お洒落は我慢は世界共通と言う事なんでしょうかねwニックウースターの2枚目のスーツの着こなしは、パッチワーク柄のセットアップ。クラッチバッグをさり気なく持つ姿もすばらしくバランスが良いですね。

いかがでしょうか、ピッティウォモ。お洒落すぎて異空間ですね。

ちなみに、ピッティウォモの会場に入る前には、看板がでており、「旅行者は入れません」という文言が書いてあるとか…まあ、入れる様にしたらビジネスにはなりませんからね。
私のささやかな目標であるピッティウォモ。記念すべき第100回目まで約8年。なんとかGIOCARE SOKCS ”ジョカーレソックス”で出展出来る様に頑張ります。

以上サラリーマンのスーツ着こなし術でした。


 

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